穴あけ加工の自動化・無人化へ
MSTコーポレーションは2月21日、ボーリング加工のさまざまな問題点を解消する「焼ばめホルダ スリムライン 『ミルボア』」を発売した。
ベースホルダの「焼ばめホルダ スリムライン」と、さまざまな長さの超硬アーバの組み合わせで構成された約1200種類のバリエーションより、加工ワークの形状に合わせ、干渉を避けながら最大限の剛性を確保する最適なホルダが選択できる。交換式工具は、多くの材種、コーティング仕様が各切削工具メーカーから発売され、選択の幅は広い。
同社によれば、ボーリング加工の「人による寸法調整が必要」、「加工径ごとにボーリングヘッドが必要」、「絡まる切りくずの処理が必要」、「インサートの種類が限られる」などの問題点を解決すべく開発された製品だという。今まで人が介在していた加工後の内径測定と寸法調整は、タッチプローブによる内径の自動計測と自動補正による仕上げ加工に置き換えができ、省人化につながる。また、切りくずが分断され、ホルダに巻き付くこともない。
「従来のボーリング加工をミルボアを用いたヘリカル加工に置き換えることで、工場内の自動化・無人化の推進に寄与できる」(同社)とする。
(2023年3月10日号掲載)