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山善、東京・大田でハードウエアショー

投稿日時
2025/08/13 09:00
更新日時
2025/08/13 09:00

株式会社山善

「とことん価格にこだわった」特価商材コーナー

物価高・熱中症対策品に熱視線

山善の家庭機器事業部(中山尚律事業部長)は7月11日までの4日間、主に今年の秋から冬にかけて発売するインテリア、エクステリア、レジャー、工具、園芸、防災商品などを集めた内覧会「YAMAZENハードウエアショー(HWS)」を東京都大田区の東京流通センターで開いた。会場には流通業などから136社、375人が訪れた。

同事業部の入部康久副事業部長は足元の夏物商戦について「出だしは遅かったが、直近は暑くなっており、さらに6月1日からの職場での熱中症対策義務化で冷感衣類や水筒関連などの対策グッズの動きは好調」とコメント。「一点一点の商品提案はもちろんのこと、例えば、熱中症対策として注目を集めている簡易休憩所は、休憩所内に設置する椅子やベッド、冷蔵庫なども取り込みたい。現場のニーズをしっかり捉え、商品が繋がっていくような提案を進めている」とした。

■山善らしい特価商品も

組立て不要な電動ベッドや開閉方法を見直したセンサー付きゴミ箱など、様々な新製品が並ぶ中、会場中央に設置したのが特価商品コーナー。HWS期間限定、数量限定で、従来の山善らしい価格にこだわった商品を並べた。商品企画2部の山川圭一部長は「深刻な物価高の中、どの商品も値上げしている。特価コーナーの商品は、担当MDが確実に売れるものを見定め、そこに絞って集中的に仕入れることで、あえて数年前くらいまで商品価格を下げた。様々な販路を持つ山善だからできることで、品質はもちろん、とにかく価格にこだわった」。実際に会場では多くのバイヤーが足を止めた。

商品企画4部の安栗正和氏は、テントとスポットクーラーを組み合わせた簡易休憩所を提案。見た目は一般的な簡易休憩所だが、そこにはアウトドア分野で培った簡便性と居住性に関するノウハウを詰め込んだ。

「簡易休憩所には、タープに用いられる設置・撤収が簡単な伸縮式フレームを採用し、天幕には遮光率99.99%のブラックコーティングを施した。他にも、テント内に休憩用の椅子を設置したり、スポットクーラーに直射日光が当たらないように日よけを用意するなど、実際の使用イメージが湧くような提案を進めた」

山善ハードウェアショー写真2.jpg

熱中症対策品として注目を集める簡易休憩所には、足を踏み入れて体験する人が多くいた

アウトドアとスポットクーラー、園芸とアウトドアのように、部門を跨いだ製品提案が多く見られたのも特長的だった。

(日本物流新聞2025年8月10日号掲載)