津田駒工業は、100V駆動の小型加工機「MDP-0002」を発売する。フロア面積は1129㍉×899㍉と省スペースで、キャスター付きのため移動・設置とも容易。最高毎分3万回転の高速主軸仕様と同7500回転の高トルク仕様があり、アルミや樹脂に留まらずステンレスや鋼材、耐熱合金も加工できる。試作品加工や治具製作、金属3Dプリンターで造形したワークの後加工を想定する。
同社は2022年から同機を展示会に参考出品しており、改良を重ねて発売に至った。油空圧やクーラントが不要で、無負荷運転時50dB程度と静かなため研究室などオフィス環境にも導入できる。工具選定や加工条件は標準設定されており、加工前後の3Dモデルで簡単に加工プログラムを作れる。ストロークはX・Y軸260㍉、Z軸160㍉だがオプションでストローク変更やATCの追加が可能。YouTubeで同機が硬脆材のジルコニアを加工する動画が公開されている。
(日本物流新聞10月10日号掲載)