ABB、「PickMaster」に第3世代
- 投稿日時
- 2020/11/24 09:25
- 更新日時
- 2024/08/19 13:21
デジタルツイン技術を搭載
ABBは9月17日、ロボットプログラミングソフト「PickMaster」の第3世代となる「PickMaster Twin」を発表した。従来版ではロボットラインのシミュレーションは他のソフトウェアを用いてオフライン環境で行う必要があった。これに対して、PickMaster Twinでは新たに「デジタルツイン」技術を搭載することで、ほぼ完全なロボットシステムを仮想生産ライン上に作成し、オフラインでもオンラインでもシミュレーションや実装に向けたテストが可能になった。これにより、コミッショニングを数日から数時間へ、段替えを数時間から数分にまで短縮できるように進化している。海外では12月に発売予定。国内では来年発売の予定。
データ可視化を容易にするデジタルダッシュボードおよび直感的なインターフェースを搭載しており、包装機械規格および工場計画システムとの統合も可能。ピロー包装、トレイ詰め、ケース・カートン詰めおよびハンドリングアプリケーション向けに設計されたすべての複雑なロボット操作の視覚化が可能になる。さまざまな構成で利用でき、すべてのABBロボット、周辺の仮想機械および実際に設置される予定の機械とシームレスに連携できる。
同社では「未来のデジタル工場に向けたビジョンガイド型のランダムピッキングおよび箱詰めアプリケーション用の市場をリードするロボットソフトウェア。より高い生産性、より速い応答時間、素早い段替えが不可欠な工場や生産ラインに最適」という。
(2019年10月10日号掲載)