カーボン製踏み台「desta」
長谷川工業の折り畳み式カーボン樹脂製踏み台「destaR(デスタ)」が、国際的デザイン賞「ジャーマンデザインアワード2023」最優秀賞の「ゴールド」を受賞した。同賞は世界各国のデザイン賞を受賞し、優れたデザインであると認められた作品の中から選出されるもので、プロダクトデザインにおける最高峰の賞として知られている。
従来の折りたたみ式プラスチック製踏み台は素材や脆弱な構造により、事故が多発していた。こうした背景から、同社ははしご・脚立の専門メーカーとしてユーザーの安全性と利便性を考え、堅牢かつ超軽量な折りたたみ式踏み台の開発に着手。素材には強度と軽量を両立する東レの炭素繊維熱可塑性強化樹脂「トレカR」を採用し、ノートパソコン程度まで折り畳み可能でありながら強度を確保しつつ、重量900?cと可搬性にも優れた踏み台を製品化した。
デザインは、イタリアのコンパッソ・ドーロ賞審査員5人のひとりにも選ばれ、ミラノを拠点にイタリアで活躍するプロダクトデザイナー吉尾元貴氏が担当。デスタはこれまでにも世界三大デザイン賞である「iFデザインアワード2002」で最優秀賞「iFゴールドアワード」を受賞している。
受賞に臨む長谷川泰正社長とデザイナー・吉尾元貴氏
(2023年2月25日号掲載)