ABBの単腕協働ロボ、初心者も簡単操作
- 投稿日時
- 2020/11/24 13:51
- 更新日時
- 2024/08/19 13:21
直感プログラミングの新アプリ
ABBは3月末、専門的なトレーニングを必要とせずにABBの単腕型協働ロボット 「Single-arm YuMi」用のロボットアプリケーションプログラムを迅速に作成できる「ウィザードイージープログラミング」をリリースした。同アプリは新たに出荷するSingle-arm YuMiのFlexPendant機器上に事前にインストールされるほか、RobotStudioを介した無料アドインの形で既存のYuMiユーザも利用できる。
簡易なプログラミングにより、ロボットのインストール、プログラミング、操作を特別なトレーニングなしで行える。「移動」、「ピック」、「バキューム」などの機能をドラッグ&ドロップするだけで、結果を直ちに確認し、数秒以内にロボットの動作を調整することが可能。エラー処理のための機能もあり、初心者でも衝突などのエラーを処理しやすい。
リアルタイムでABBのRAPIDプログラミング言語に変換されるため、高度なロボット機能をサポートする利点もある。組み立て作業のような複雑なロボットプログラムは、熟練したロボットプログラマによって作成され、次いで、初心者のロボットユーザが使用し、操作するためのウィザードプログラムに変えることができる。
ABB協働ロボットのグローバルプロダクトマネージャーのアンディ・ツァン氏は、「プログラミングを簡略化することにより、中小企業はじめ新しいユーザの学習曲線を縮めた。専用のエンジニアリングまたは自動化プログラミングリソースが不足している可能性がある場合でも、広範な作業場でのコラボレーション自動化の実装に必要なコスト、時間、スキルが削減できる」と言う。
(2020年4月25日号掲載)