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eve autonomy、本社にデモ機能

電動ゲートと連携する様子

走行・安全機能のリアルを体感

 屋外対応の無人搬送システム「eve auto」を手掛けるeve autonomy821日、本社(静岡県磐田市)にデモ機能を持たせた「竜洋ショールーム」を開設した。
 これまでにも展示会などで動態展示を積極的に行ってきた同社だが、現場に近い形での実走行を見ることができるのはヤマハ発動機の浜北工場のみであり、そこでも安全機能や操作性を具体的に確かめることはできなかった。「もっと手軽にeve autoの利便性や安全性を実感できる環境を構築し、お客様にご利用いただきたい」との想いから開設を決めた。
 より具体的な性能を把握・体感できるようにするため、最高速度10㌔に近い時速8㌔での直線走行や通常仕様の幅2.2㍍よりも狭い1.75㍍での狭路走行、最大傾斜7度のスロープ走行など基本的な走行性能の確認だけでなく、電動ゲートやパトランプとの設備連携や交差エリアでの複数台調停機能など各種連携機能、走行路外での障害物認知機能(DA機能)や緊急停止ボタン押下による急停止、バンパーセンサーへの障害物接触による急停止などの安全機能を、参加者自らの操作や介入も含めて約1時間で確認できる。
 「メリットだけでなくまだ対応出来ていないところも含めて見ていただけるようにしている。特に安全面はみなさん気にされるので、実際に運用する時の速度感や停止性能の限界など細かなところまで体感いただけるようにした」(同社・事業開発部マネージャーの龍健太郎氏)
 他にも、ソフトウェアの操作なども体験可能で、龍氏は「これまでは難しかった商談初期段階での実機体験を今後は竜洋ショールームで行い、推進フェーズにヤマハ発動機の浜北工場を見学、クロージングフェーズでもう一度1日程度時間をいただき、本拠点で実際の台車やワークを持ち込んでの走行テストの実施といった使い分けも想定している」と話す。 

2024825日号掲載)