「ADDITIVE MASTER LUNA」による造形イメージ
ジェービーエムエンジニアリングが手がける積層造型専用エンジンを搭載したCAM「ADDITIVE MASTER LUNA」が、高精度レーザクラッディングシステム「ALPION IM」に標準搭載される。
ALPION IMは大阪大学及び石川県工業試験場、村谷機械製作所が共同開発した小型・精密部品へのレーザクラッディング(肉盛溶接)を可能にするシステム。レーザ光により粉末原料を吹き付けながら溶融・凝固させ、製品表面に異種材料の皮膜を形成する。
「複数本のレーザーを使用する独自の特許技術により必要最低限の入熱で皮膜を形成し、小型・精密な部品への対応はもちろん、製品の一部分の耐摩耗性・耐腐食性などの向上や、皮膜を多層に重ねることで金型・部品などの補修にも利用できる」(同社)
同システムに標準搭載されるADDITIVE MASTER LUNAはワイヤとパウダの双方に対応するCAM。薄壁処理をはじめとする積層に特化した機能や、自動生成された個々のパスに対して細かな調整を可能にする強力なパス編集機能を有しており、二次加工に必要な最低限の切削パス生成を実現する。また各種制御装置に幅広く対応する柔軟なポストプロセッサを有している。
同システム及びCAMはJIMTOF2022のAMエリア(東京ビッグサイト南展示棟)に出展、実演加工も行う。
(2022年10月25日号掲載)