パナソニック エレクトリックワークス社、ロボット用インパクトレンチ
- 投稿日時
- 2025/01/29 09:00
- 更新日時
- 2025/01/29 09:00
低反力で小型協働ロボットにも
パナソニック エレクトリックワークス社はこのほど、協働・産業ロボットに接続できるインパクトレンチ「ロボテックインパクト」を発売した。M8~10のボルト締めが行え、ボルト締め工程自動化を促進する。
インパクト打撃機構を採用し、ナットランナー(ダイレクトドライブ駆動方式)のドライバーに比べロボットへの負荷が少なく、反力検知によるロボット停止を減らす。作業中断によるタクトタイム低下リスクを軽減し、生産性を確保。低反力ながら高出力で、3㌔可搬の協働ロボットにも対応できる。小型ロボットにより設置スペース削減とともに導入コストの削減と、ライン設計の自由度向上、ライン短縮につながる。オイルレス仕様のためオーバーヒートの心配がなく、オイル交換が不要。連続作業に強くメンテナンスコストを抑制する。
「エンジンやトランスミッション、EVモーターやバッテリーといった自動車ユニット組立工場や、設備機器組立工場で活躍する」(同社)
また、トルク値や波形、作業時間などの締付データを無線で取得、記録できる。磁歪式センサーを採用し、非接触で測定できるため摩擦などの影響を受けにくい。製造ロスの削減や生産性向上、工程改善や不良品の原因特定に役立つ。「当社独自のダブルハンマー機構でセンシングに適した打撃を実現。インパクト工具でのトルクセンシングを可能にした」と同社は説明する。
このほかバッチ管理やジョブ管理など、多様な作業アシスト機能を搭載し、ボルトかじり抑制機能によりボルトの斜め挿入時の噛みこみを検知し適切な締付をサポートする。
(日本物流新聞1月25日号掲載)