高能率型と仕上げ用
オーエスジーは「Aブランド」に高硬度鋼用ボールエンドミルを追加した。今秋発売したのは高能率型4刃「AE-BM-H」と高精度仕上げ用2刃「AE-BD-H」。両製品とも高いボールR精度で、表面には高硬度鋼向けの新コーティングを施した。荒から中仕上げまで対応する「AE-BM-H」は強いスパイラルカーブ形状が特徴。切削抵抗を減らし、安定した長寿命加工を可能にした。先端部の中心部は2枚刃仕様で、平坦部の加工でもむしれを抑制。中心部も2枚刃にすることでチップポケットを確保し、切りくずの詰まりを抑えた。
一方の「AE-BD-H」は、可変ネガスパイラルギャッシュを採用した。先端部は強ネガでチッピングを抑制。外周へ向かうにつれて弱ネガで切れ味を確保しつつ、弱ねじれとの組み合わせで耐チッピング性を高めた。中心部を厚くすることでボール先端のつぶれやチッピングを抑えたのも特徴に挙げている。
(2019年12月10日号掲載)