ワルター・ジャパン、工具寿命高めた旋削チップ製品群拡充
- 投稿日時
- 2022/05/02 09:00
- 更新日時
- 2024/08/19 13:18
ワルター・ジャパンは、昨年11月に発売した「Tiger・tec Gold」 旋削チップの製品レパートリーを拡張。従来の両面使いネガチップに加えて、ポジチップ、片面使いネガチップ および倣い旋削加工システム用チップを追加し4月中旬より発売する。
Tiger・tecGold旋削チップはフィールドテストにおいて、従来製品に比べ平均50%の工具寿命延長を達成。特許出願済みの稠密微細柱状晶多層 MT-TiCN コーティングにより、逃げ面摩耗に対する抜群の耐性を実現するとともに、特別な多層構造により弾性を最適化して靭性を高めている。
加えて稠密AI2O3層により、耐クレーター摩耗性を大幅に向上させた。「コーティングの最外層は明るいゴールド色で、摩耗の視認性がきわめて良好。コーティング後、チップは複数ステージにわたって表面処理され、スムースかつ摩擦の低いすくい面を生み出すとともに、応力状況の最適化により靭性が向上させている」(同社)。
今回追加した3種類のチップ材種および 21 種類のチップブレーカーによって製品ラインナップは1100以上に拡張される。これには、切りくず処理を改善する特別なポジブレーカーおよび大型ワーク向け重荒加工用ブレーカーなど新開発のチップブレーカーも含まれる。
(2022年4月25日号掲載)