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メトロ電気工業、オレンジヒートがアルミ溶解炉に採用

投稿日時
2025/07/22 09:00
更新日時
2025/07/22 09:00
日本高熱工業社の新型アルミニウム溶解保持炉「IRM series」。オレンジヒートはるつぼ外周に配置され、加熱能力や寿命の安定性に優れ、メンテナンス性や安全性も向上する。

ガス炉より溶解効率40%向上

メトロ電気工業は、赤外線カーボンランプヒーター「オレンジヒート」が、日本高熱工業社の新型アルミニウム溶解保持炉「IRM series」の熱源に採用されたと発表した。

IRM seriesは電気式るつぼ炉でありながら連続溶解を実現した新しいタイプの電気式溶解保持炉。アルミ合金鋳造工程においてCO2の主な発生源であるアルミ溶解工程を電化することで、ガス炉に比べ溶解効率を40%向上、最大65%の高効率を達成。炉体表面温度は約60℃と低く、吸排気音がないため暑熱・騒音対策にもなり、作業環境の改善にもつながる。

また、高エネルギー密度の輻射加熱方式のオレンジヒートを採用することで、冷材(インゴット)からの直接溶解を可能にする。これにより、従来必要だったアルミ溶湯の供給が不要となり、設備単体での稼働を実現。溶解時の酸素供給も不要で酸化を抑制し歩留まり向上やメタルロス1%以下の実現にも寄与する。

(日本物流新聞2025710日号掲載)