THK(寺町彰博社長)は、製造業向け予兆保全サービス「OMNIedge(オムニエッジ)」の中国での正式サービスを7月より開始した。
オムニエッジは機械要素部品の状態を数値化し、予兆検知を実現する製造業向けIoTサービス。2020年1月に日本国内でLMガイドの予兆検知からスタートし、現在はボールねじ、アクチュエータといった同社主力の機械要素部品に対応している。
中国でのサービスは「中国移動(チャイナモバイル)」、「アリババクラウド」といった大手ベンダーのインフラを活用。「暗号化通信での安全かつ安定したインターネット通信網の確保とクラウドでの可用性に優れたサービスを提供する」(同社)。
同サービスは、中国で生産活動を展開しているグローバル企業にとどまらず、中国ローカル企業での採用も目指す。「自動車部品、食品、電子部品など多くの業界で採用いただいている日本での実績をもとに、中国のマシンユーザー需要も取り込みたい。販売網はTHK中国ならびに中国の代理店ネットワークを最大限に活用するとともに、オムエッジ取扱認定代理店制度を新設し、新たなパートナーとの連携も図っていく」(同社)。
契約プランはサブスクリプション方式、ハードウェア購入方式等を用意。契約方法も、中国の商習慣に合わせフレキシブルに対応する構えだ。
(2021年7月10日号掲載)