展示2.5倍、最新機種も展示
東京精密は、グループ会社の東精エンジニアリングが愛知県東郷町に開設した名古屋新工場内に、ショールーム機能を持つ「中部計測センター」を開いた。展示エリアは従来の2・5倍超の広さで、三次元測定機「ZEISS SPECTRUM verity」を含む
最新鋭の機械を20台設置。顧客のトレーニングやサンプル測定にも対応する。オープニング式典で木村龍一社長は「土浦(工場)に次ぐ設備を整えた。今日はゴールでなくスタートライン。センターをフル活用しお客様の満足を得たい」と語った。
展示機では8月に発表したX線CT装置「Insightcom 160」が注目を集めた。自社製X線CT装置としては初で、従来はカールツァイス社製の装置を販売していたが東京精密でサポートが可能になる。測定機構にはカールツァイス製の部品を採用。ワークを置くだけで内部の欠陥解析も含めた寸法・形状・幾何公差の非破壊検査が可能で、複数のワークも一度にスキャンできる。「試作やダイカスト・射出成形品の検査に向く」と言う。

X線CT装置「Insightcom 160」
名古屋新工場では半導体のハイブリッドボンディング(複数の半導体チップやウェーハを直接接合し高密度にする技術)に用いるグラインダーのほか、専用カスタムが必要な測定機の生産を行う。吉田均会長は「社を挙げて半導体と計測の融合に取り組んでおり、双方を生産する初めての工場だ。我々の計測技術を取り入れたより高性能な半導体製造装置を作ろうとしている。AIの普及が進み6Gの時代になると半導体の性能も飛躍的な伸びが必要になり、ハイブリッドボンディングが注目されている。この実現には一桁違う平坦度が要求され、そのために必要なグラインダーをここで生産する。中期計画のキーになる工場だ」とした。
(日本物流新聞2025年9月25日号掲載)