YADEA、電動バイク「PORTA」発売
- 投稿日時
- 2025/10/16 09:15
- 更新日時
- 2025/10/16 09:17

ハセガワモビリティ、西宮北口に直営店開設
電動二輪モビリティブランド「YADEA(ヤディア)」の日本総合代理店ハセガワモビリティは、原付一種クラスの電動スクーター「PORTA(ポルタ)」を9月1日から先行予約受付開始し、10月31日まで受け付け、表参道と西宮北口の直営店(10月1日オープン)、および公式ECサイトで展開する。価格は19万8000円(税抜)。
丸みを帯びたミントグリーンの車体はレトロ調で可愛らしいデザインが特徴。小型で取り回しやすく、女性でも運転しやすい仕様だ。バッテリーは着脱式とし、日本の住居環境や充電環境に対応した。
2025年11月からは新排出ガス規制が適用され、原付一種のガソリン車は同年10月末で生産終了予定となる。これに伴い、道路交通法施行規則の改正で、総排気量50cc超125cc以下・最高出力4・0㌔ワット以下の車両が原付免許で運転可能となる。「庶民の足」とされてきた原付一種に、環境性能を備えた新たなモビリティが求められており、PORTAはその需要を見込む。
YADEAは2001年創業の香港上場企業で、電動バイクや電動自転車、電動キックボードを展開。世界100カ国以上で販売し、累計販売台数は1億台超(2024年時点)。2017年から8年連続で世界販売台数首位を維持しており、電動モビリティ業界のリーディングカンパニーだ。「PORTA」という名には「入口」「玄関口」を意味するイタリア語の由来が込められ、「日本におけるYADEAの歴史の始まりを象徴するモデル」(ハセガワモビリティ)と位置付けられている。
10月1日には関西初の直営店舗「YADEA西宮北口」をグランドオープン。不定期に海外の最新モデルを先行展示するなど、電動モビリティの発信拠点と位置付ける。9月24日には報道関係者向けの内覧会も実施され、長谷川泰正社長が事業の経緯を説明した。
親会社の長谷川工業が取引先工場向けの移動手段として電動モビリティを扱い始めたのが起点。その後、温暖化対策や国内ルール整備の流れを受け、2024年1月にハセガワモビリティを設立。同社長は「販売台数の拡大だけでなく、安全知識を正しく伝え、納得して購入いただける店舗にしたい」と語った。
同社の亀田宝寿統括部長は「中国製品に不安を持つ消費者も多いが、YADEAは20年以上にわたり安全性と性能を磨き続けてきた。その品質の高さを広めたい」と強調。品質面での信頼を訴求し、日本市場での浸透を狙う。
(日本物流新聞2025年10月10日号掲載)