省人化ニーズの高まりで
オーダーメイド長尺加工機のパイオニアであるフジ産業(静岡市駿河区)の「NC長尺加工機(高トルク高剛性タイプ)」への問い合わせが増えている。近年の製造業での人手不足に新型コロナウイルスの蔓延が追い討ちをかけたことで、BCP対策としてや生産性を高めるための省人化・自動化ニーズが高まったことが背景だ。
同社の加工機はオーダーメイドで必要な機能だけを付加することが可能なため、価格を抑えながらニーズに合った省人化を図ることができるのが特徴だ。角パイプ、アングル鋼、H鋼などの鋼材加工に最適だが、アルミサッシ、ステンレス鋼、樹脂などの幅広い長尺材に対応可能。ワークへの穴あけ・タップはもちろんのこと、フェイスミルによるフライス加工もできる。加工能力はオプション追加により最大穴径45?_ドリル、M24タップに対応。ボール盤、フライス盤の作業がこれ1台で完結する。
同社オリジナルの操作盤との対話メニューも標準搭載。機械言語を使用しない簡単対話メニューや丁寧な使い方研修・マニュアルなどによって、技術の浅い職人でも1日で使いこなすことが可能。後継者不足・職人の高齢化・技術伝承の不足に対応する。
設置したその日から加工スタートでき、ある企業では今まで職人が1個あたり10分以上かかっていた作業をわずか30秒ほどで作業できるようになるなど、生産性の向上にも貢献する。
(2022年3月10日号掲載)