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ニデック「One NIDEC」鮮明に

投稿日時
2024/11/28 18:00
更新日時
2024/11/28 18:00
「テクニカルセンター」 完成イメージ図

テクニカルセンター竣工も

 ニデックはJIMTOFでニデックオーケーケーの高剛性の立形5軸マシニングセンタ(MC)やTAKISAWAの複合CNC旋盤にニデックマシンツールの歯車加工技術を融合した新機種を発表した。また滋賀県栗東市のニデックマシンツール敷地内に「工作機械の総合展示場」として「テクニカルセンター」を来年11月竣工予定だ。旋盤、マシニングセンタ、歯車工作機械、レーザー加工機など同社グループの主要な工作機械を展示するほか、旋削・切削・研削加工・金属積層造形など様々な技術・ノウハウをベースとした最適な加工ソリューションの提案をする。海外にも同様の施設を構え「同一の顧客対応ができるようOne NIDECで取り組んでいく」(同社)とする。
 マルチタスクギヤセンタ「MGC300」はオーケーケーの立形5軸MCをベースに、歯車加工を含む複合加工機として新開発したもの。二井谷春彦ニデックマシンツール・ニデックオーケーケー社長は「高剛性を特長とするオーケーケーのMCに、新開発の歯車加工に適したダイレクト・ドライブ方式の高速テーブルを搭載し、5軸MCによる高精度ギヤ加工を実現した。歯車加工のほかにキー溝やねじ切りなど様々な加工もこの一台で可能」とし「歯車加工専用機と歯切工具を製造する当社であれば、最適な歯切工具の選定を含め、長年培った歯車加工のノウハウを活用して、ユーザーが使いこなせるまでトータルでサポートできる」とアピールする。

■中国ユーザーが熱視線、統合の成果

 TAKISAWAの複合CNC旋盤「TS-4000ⅡYS」も旋削、切削、面取りなど歯車の製造工程を1台でできるタレットタイプの旋盤だ。二井谷社長は「こちらもTAKISAWAの旋盤にマシンツールの歯車加工技術を取り入れたもの。歯車加工に必要なワーク諸元、カッター仕様などの条件設定を簡単にできるようユーザーフレンドリーな対話式ソフトウェアも備えている」とし「旋盤とMCの2つで歯車加工の究極の複合化を実現した」と自信をのぞかせた。
 西本達也副社長はJIMTOFでのマシンツール、オーケーケー、TAKISAWAに加えてイタリアのPAMAの合同展示について「個別で出展していた時は、大型機をはじめこれだけのラインナップを並べて提案できなかった。今回は、中国から当社ブースに約120社、200人のユーザーにお越し頂いた。各社単独の活動では、これだけの集客はできなかっただろう。中国のユーザーは一気に10台、20台と工作機械を購入することが多い。彼らは『日本の工作機械がないと競争に勝てない』と考えており、こうした中国ユーザーの来場は、ニデックの工作機械の存在感が高まっている証し。工作機械4社の連携と統合によって得られた結果であり満足している」と話した。

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マルチタスクギヤセンタ「MGC300」を展示するブース

(2024年11月25日号掲載)