主軸振動65%低減、金型の磨きレスへ
松浦機械製作所は4月26日、5軸制御の立形ハイプレシジョンリニアモータ機「LF?160」を発売した。超精密加工や金型の磨きレスを求めるユーザー向けに主軸を新規開発。高速・高精度が特長の立形リニアモータ機「LXシリーズ」の11年ぶりのモデルチェンジ機で、ベース仕様のリニアモータ機「LX-160(5軸)/LM-500(3軸)」と、3軸制御のハイプレシジョンリニアモータ機「LV-500」も同時発売した。
LF?160は主軸を新規開発することで、超高速領域での主軸振動を従来比65%低減。超高速領域での切削面の粗さをRa0・1マイクロ?b以下(実績値)に抑え、工具回転振れを低減して小径工具を長寿命化できる。オプションで工具を最大338本、パレットを最大91枚搭載でき、長時間無人運転や変種変量生産にも対応。標準搭載の熱変異補正機能で無人運転時も精度を安定化する。
15インチタッチパネル式の「Matsuura L-Tech 31i」を標準搭載。画面の視認性や操作性を向上させた。これまで外部PCが必要だった衝突防止機能をNC画面に標準搭載したほか、加工完了後に自動で機器をオフにする自動電源遮断機能も採用している。遠隔地から稼働監視やパレットスケジュール編集ができる機能や、クーラントを自動で管理・補充するシステムもオプションで選べる。価格はLF?160が3500万円、LV-500が2950万円(いずれも税抜き)。
(2022年5月15日号掲載)