DMG森精機とニコンは包括的な業務提携を行うことで基本合意し、今年3月に正式契約を結んだことを明らかにした。この提携の一環として、ニコンの非接触レーザースキャナー「LC15Dx」をDMG森精機の工作機械に搭載することが決まった。
このレーザースキャナーは高性能データ処理機能の搭載により、接触式の3次元測定機と同等の精度で、さらに高速に多点測定することが可能。「タッチプローブでの測定が困難な小寸法や複雑な形状の被検物など、さまざまな部品を非接触で効率よく測定することができる」と言う。
DMG森精機は一部の工作機械にオプションとして搭載し、今秋から販売を始める。「航空機や建設機械、エネルギー産業向けの大型ギヤやタービンブレードの計測・測定に最適で、加工工程の改善、加工精度の向上に貢献する」とし、搭載機種を順次拡大する予定。
(2020年6月25日号掲載)