タカミヤ、必要な時に引き出せる建築足場の「ATM」
- 投稿日時
- 2025/02/07 09:00
- 更新日時
- 2025/02/07 09:00

購入・レンタルに代わる第3の選択肢
タカミヤ(髙宮一雅社長)は、足場管理サービス「OPE-MANE(オペマネ)」のサービスページを公開した。建設業界向けの統合サービス基盤として展開する「Takamiya Platform」のサービスの1つで、顧客は購入したタカミヤの足場を同社がもつ全国29カ所の機材管理場に保管し、管理をアウトソーシングしながら必要な時に引き出して使える。調達やレンタルにかかるコストを削減し、足場不足による工期の遅延も防ぐことができる。
建設業界は現在、「2024年問題」に伴う深刻な人材不足に直面している。同社によれば工事現場では足場調達の約95%をレンタルが占めており、足場の確保が重要課題にのぼる。資材価格の高騰や物流トラック不足の影響で、将来的には一定量の足場の調達が困難となり工事遅延のリスクも懸念される。オペマネで最低限必要な量を購入して自社保有することで、調達リスク・レンタルコストの削減が可能となる。
オペマネでは、顧客が購入したタカミヤの次世代足場「Iqシステム」を、タカミヤの機材管理場「機材Base」で管理・整備。コストのかかる機材管理を外部委託でき、機材の保管や劣化した機材の入れ替えなどのメンテナンスはタカミヤが行う。顧客は管理コストを抑えながら、品質が保証された足場を全国29カ所のどの機材Baseからでも引き出して利用可能に。機材置き場が不要になり、管理に割いていた人員も他の業務に回せる。事業エリアの拡大がよりしやすいという利点もある。
(2025年2月10日掲載)