総合無線機メーカーのアイコムはこのほど、無線機とも連携できるスマホ向けAIインカムアプリ「ICOM CONNECT」のサービスを開始した。Android/iOS対応で、手持ちのスマホにダウンロードすれば、アプリ間での通話やトランシーバーのように複数人への一斉連絡が可能。画像の送付も行え、災害時や現場確認などの情報共有がより容易になった。

特長はリアルタイムで通信内容を文字起こし（テキスト化）できる点。通信内容を振り返ったり検索したりと、口頭で聞き逃した重要なやりとりを漏らさず伝えられる。また業務報告や引継ぎメモなどにも活用可能だ。加えて、テキスト入力による音声発信や合成音声による23言語の同時通訳機能、音声メモの自動整理・要約機能など、スマートな機能を搭載。

アプリ間以外にも、同社のIPトランシーバーとの通信も行える。「すでにお使いいただいているIPトランシーバーと組み合わせれば多様な場面や業種に合わせ、拡張性の高い通話システムを構築できる」（同社）とし、公共インフラや介護や警備、幅広い分野で連絡ニーズに対応する。

（日本物流新聞2025年8月25日号掲載）