中国・深圳に本社を置くAMR大手のYouibot Roboticsは、2025年度中に行う予定のアップデート情報を明かした。プラットフォーム型AMR「P200」で国際安全規格（CE）認証版のリリースと、マルチマシンの協働と調達管理システム「YOUIFleet5.0」をリリース予定だ。

P200は、筐体上部に協働ロボットなどのトップモジュールをインテグレーションするための汎用I/Oインターフェースが実装されたプラットフォーム型AMR。製造現場の複雑な搬送タスクを処理可能な特徴を持つ。EU加盟国への輸出時、安全基準条件を満たすことを証明するCE認証を取得することで、半導体工場の新設・計画が進められている欧州での販売を強化していく狙いがある。

一方、YOUIFleetは、複数のAMR・タスクを管理するシステム。様々な業務システムとも接続可能で、AMRの稼働状況に応じてタスクの割当てや経路計画の最適化、交通管理を同時に行える。今回のアップデートでは、スケジューリングシステムの利便性を向上し、マルチロボットの混成クラスタースケジューリング機能などを実装予定。

同社は2月から都内で日本法人の本格的な稼働を始めており、日本法人を欧米や東南アジアへの展開におけるグローバル戦略拠点とする方針を掲げている。3年で10億円以上の投資を行う予定。

（日本物流新聞2025年4月10日号掲載）