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クラボウ、7軸協働ロボットシステム開発

投稿日時
2025/01/31 09:00
更新日時
2025/01/31 09:00
「KURAVIZON(クラビゾン)」のイメージ

3Dビジョンと7軸ロボで研究を自動化

クラボウは、アメリカのロボットメーカーFlexiv Robotics,Inc.社(以下Flexiv社)と業務提携契約を締結した。クラボウの高速3Dビジョンセンサー「KURASENSE(クラセンス)」とFlexiv社の7軸協働ロボット「RIZON(ライゾン)」を組み合わせたオートメーションシステム「KURAVIZON(クラビゾン)」を開発し、19日に発売。Flexiv社のライゾンの国内販売も開始し、4月から始まる次期中期経営計画の期間中にこれらを扱う事業部で年間10億円規模の売上を目指す。

クラセンスは柔軟物や不定形物の認識に特化した高速3Dビジョンセンサーだ。ケーブルやコネクタの嵌合やはんだ付けなど、線状物を扱う現場に導入されている。試薬の添加や測定などの作業を含む研究・実験工程の自動化案件も増えていたが、これには高い精度や狭いスペースでの作業が求められ、クラボウは同センサーと汎用多軸協働ロボット、制御ソフトを組み合わせたシステム構築を検討していた。Flexiv社の協働ロボットは7軸で可動域の死角が少なく柔軟な動作ができ、組み込まれた力覚センサーで高い作業精度を発揮できることから提携に至った。

クラビゾンの最小システム構成はクラセンスとライゾンで、ライゾンは可搬重量410㌔、最大リーチ9559901015㍉の3つの機種から選べる。研究・実験工程や電気・電子部品の製造における細いケーブルとコネクタの嵌合作業など、本来は人手が必要な繊細な作業を自動化する。

(日本物流新聞125日号掲載)