岐阜プラスチック工業、吸音パネルにR材配合
- 投稿日時
- 2021/07/16 09:00
- 更新日時
- 2024/08/19 13:19
廃家電活用、強度も維持
岐阜プラスチック工業は、ハニカム製吸音パネル「テクセルSAINT」のコア層に家電リサイクル材を配合した製品を市場投入した。大手リサイクル業者の平林金属の協力を得て開発。騒音対策として産業界全体に提案する計画だ。
テクセルSAINTは、軽量・高剛性の樹脂製ハニカムパネル「テクセル」の表層に、微細な穴加工を施すことで吸音効果を発揮する。 少子高齢化が進む国内で働き方改革が浸透するなか、工場の騒音対策として、2017年の発売以来、4年間で販売実績が800件に達した。
廃家電の解体・破砕選別工程の防音対策として積極的に提案してきたことから、今後は家電リサイクル材(ポリプロピレン)配合の新製品を労働環境改善と環境負荷を低減する吸音パネルとして、家電リサイクル業界などに普及させるという。
リサイクルプラントで回収・粉砕した材料を使用し、岐阜プラスチック工業で成形加工する流れ。リサイクル材はパネル中間のコア層に配合するため、パネル外観への影響はなく、価格を維持したまま強度も保てることから「今後すべての吸音パネルに配合する」としている。
(2021年7月10日号掲載)