イグスは栃木県さくら市に延床面積1万平方㍍の新工場を建設する。投資額は35億円で竣工は2026年の予定。栃木県内にある4カ所の在庫・アセンブリー拠点をすべて新工場に集約し、在庫機能の強化と生産の効率化を図る。

同社は近年、国内事業を拡大させており既存工場のスペースでは効率的な生産ラインの構築に限界が生じていた。自動化設備の導入にも制約が生じるなか、将来的な事業拡大に対応できる生産体制の構築と倉庫機能の拡充が課題になっていたという。

点在する拠点をスペースに余裕のある新工場に集約することで、拠点間の輸送をなくして物流効率の向上を図る。在庫保管能力は24年比で約70%高まる見込みだ。自動化機器の導入や生産ラインの見直し、倉庫システムの導入も行う予定。新工場の隣地には将来的な工場の拡張に備え約5000平方㍍の用地も確保している。

（日本物流新聞2025年3月25日号掲載）