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伊東電機、5年ぶりプライベートショーを東京で

投稿日時
2024/11/13 18:00
更新日時
2024/11/13 18:00
1シュートで32カ所の仕分けを毎時800個処理できるシステム。通常はより長くバッファエリアを設ける必要がある

静止型マテハンで高効率と柔軟性を両立

 伊東電機は101617の両日、東京では5年ぶりとなるプライベート展示会「id-Fair in東京~POWER MOLLER 運び方改革展~」を開催。「究極の静止型MDR式マテハン」をテーマに、同社のコア技術であるコンベヤ駆動用モーターローラーMDRMotor Drive Roller・商品名パワーモーラ)の各種コンポーネンツ・モジュール展示やシステム展示、協力メーカーとのコラボ展示などを展開した。
 会場中央には9つのモジュールを組み合わせたマルチソーターシステム「FMMS4000」を出展。1つの投入ラインから3つのパターン(「5シュートで10カ所仕分け毎時3000個処理」「10シュート30カ所仕分けを毎時1600個」「1シュートで32カ所の仕分けを毎時800個処理」)に仕分けられるシステムで、近年増えている軟包装品を処理するデモンストレーションを行った。
 搬送モジュールには、小物や軟包装品の搬送に向く樹脂製の衝撃吸収ローラー「FNR」を中心に採用。新開発の162㍉角に9つの樹脂ローラーを搭載したソーターモジュール「FNS」と9月に行われた国際物流総合展で披露したコンベヤのローラー間に設置可能なラインセンサーを組み合わせることで、適切な仕分けと搬送物の姿勢制御を行い、少ない分岐シュートでも多くの方面別仕分けの自動化に対応できることを示した。
 同社の担当者は「MDR式マテハンは、自律搬送ロボットと異なり搬送物だけを移動させるため効率的。加えて、機能別のモジュールを柔軟かつ簡単に組み合わせることができる。今回展示した設備も搬入・設置・稼働を1日で完了した。また、当社独自のシミュレーション技術を使えば、お客様の求める能力や運用方法に応じた最適なレイアウトや設備を短期間で提案できる」と話した。

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コラボ展示ではワイヤレス給電システムを開発・提供するビー・アンド・プラスなど7社が出展した。



(日本物流新聞1110日号掲載)