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山善、FA・SIer会総会

【左】山善FA・SIer会の中西功帯会長、【右】山善TFS支社の中山勝人支社長

2割の新しい仕事に挑戦

 山善FASIer会総会が711日、ホテル日航大阪(大阪市中央区)で開催され、正会員19社(22人)、準会員19社(22人)が参加した。
 山善TFS支社の中山勝人支社長が23年度実績報告と24年度の方針説明を行った。「23年度のTFS支社の実績は昨年度比25%増となった。構成としては工作機械に関連するMP課は前年比でダウンしたが、FA課は人手不足による自動化案件が伸び、建設設備課は省エネ関連設備が堅調だった」と報告。「エネルギー高騰や人口減少などの社会課題に対してTFS支社はSDGs(社会貢献)、Challenge(新規開拓)、Connect(自動化システム推進)、Engagement(やりがいの創出・女性の活躍)を強化して対応する」とし「今期、TFS支社の取り組み方針として2割の新しい仕事に挑戦する」と語った。具体的な施策として今4月より半導体関連事業への営業強化を目的に新規事業開発部を新設、九州地区での食品、薬品、化粧品業界での売上拡大のため西日本事務所の新設ほか、7月に新大阪駅近くに現在の約3倍の広さの「ロボットテストラボ」をオープンし協働ロボットの拡販を図る。中山支社長は「こうした施策を通じて今期TFS支社の自動化案件の受注目標、昨年度比35%増の100億円を達成する」と宣言し「目標達成のためには正会員・準会員の皆様の協力が必要だ」と呼び掛けた。
 その後、山善FASIer会の役員の選定などが行われた。会長に再任された中西功帯氏(中西機械代表取締役)が「購入品や仕入れ部品、人件費などの高騰で我々の経営環境は悪化している。私を含め幹部で6月に各取引先を訪問し素直に事情を説明し価格改定をお願いしたところ、『値上げはダメだ』と言われたところは一社もなかった。誠意を尽くコミュニケーションを取り、より良いものをより安く、責任をもって提供していく我々の企業努力を怠ることなく、ウィンウィンの関係を構築していくしかない」と挨拶した。



2024725日号掲載)