幅広い製品にリンクし自動化実現
中村留精密工業は9月8日に、従来製品である多段積みパレタイジングストッカー「箱兵衛」を、単体でも稼働できるよう開発した「箱兵衛Link」を発売した。
箱兵衛Linkは、ワークの整列やストック作業を自動で行う箱兵衛従来の機能をそのままに、様々な装置に繋げることができる、汎用性の高いストッカー。
従来と同様にNC機に接続できるだけでなく、洗浄機やエアブロー装置などのユニットにも接続できる。ガントリーローダー、ロボット搭載のNC旋盤などと接続すれば、素材の供給から加工、完成品の箱詰めまで全工程の自動化を実現する。生産に応じて「単体」でも「繋げて」でも使うことができ、幅広い用途に対応する。
グリッパータイプのハンドにより、傷をつけずにワークを掴める。また、ストッカーに格納するトレーを2種類(9段/4段仕様)から選べ、ワークのサイズに合わせた仕様の選択が可能。
「分野の垣根を越えて幅広く使ってもらいたいという思いから、単体としても使える箱兵衛Linkを開発した。弊社の旋盤との組み合わせ以外にも、他社製品やロボット、バリ取り装置、さらに工作機械以外の機械といった様々な組み合わせができ、可能性が広がる製品」(同社)
価格は504万円(税抜き)で、販売台数は月10台を目指す。
(2022年9月25日号掲載)