もみつけ、面取り、V溝も
オーエスジーは、交換式工具「フェニックスシリーズ」にインデキサブルリーディングドリル「PLDS」を加えた。ストレートシャンクタイプ、シャンクホルダにねじ込むタイプをラインナップした。1本で、センタリング(もみつけ)からコーナと口元の面取り、V溝加工まで対応する。
90度と120度のボディを用意した。耐チッピング性と切れ味を両立した3コーナ仕様インサートは、過酷なセンタリング加工を可能にする高剛性なネガチャンファのほか、最適な切りくず形状を実現する刃先、抵抗を抑えた大きなすくい角を採用した。インサート材種は鋼・鋳鉄用とステンレス鋼・耐熱合金用を取り揃えている。
ボディにも特徴を持たせた。オイルホール付きにすることで、切りくず排出性と刃先への冷却効果が向上。被削面のバリを抑え込むネガティブなアキシャルレーキ角とした。
加工のポイントとして、ドリル加工後に穴面取りする、センタリング加工時のセンタリング径はドリル径よりも小さくすることを挙げている。同社の加工データによれば、SUS304の90度センタリング加工をしたところ「他社品の2倍以上の穴数を加工した後も、継続使用が可能な摩耗状態だった」という。
(2020年8月10日号掲載)