ジェイテクト「世界最軽量」のラックパラレル式EPS
- 投稿日時
- 2024/01/11 18:00
- 更新日時
- 2024/01/11 18:00
生産ライン自動・省人化
ジェイテクトは12月21日、RP?EPS(ラックパラレル式電動パワーステアリング)を改良した「第2世代RP?EPS」を発表した。トヨタの新型「センチュリー」「アルファード」「ヴェルファイア」に搭載されている。
中~大型車に向くRP?EPSは、トルクセンサをピニオン軸に設置し、パワーアシスト用モータの動力がボールねじ機構を介して直接ラック軸へ伝達、摩擦による動力損失の軽減と高い操舵性能を実現する。
今回の改良では、アルミハウジングのリブを最適配置し、強度を落とさずに薄肉軽量化した。減速機構造ではプーリの小型・樹脂化と、ラックを小径化した。これにより第1世代と比べ約22%の軽量化をかなえ、同一クラスでは「世界最軽量」(同社)となった。
自動化、省人化も積極的に進めた。花園工場の開発生産ラインでは自働外観検査装置や組立ロボットを導入。無停止撮影による高速自働外観検査により加工ラインを無人化し、組立ラインではボルトを締結するロボットの導入で8割(生産開始時の2016年度比)の省人化を果たした。
「走行性や安全性の向上、環境性向上に貢献するステアリングシステムの開発を行うとともに、生産ラインの工程集約や廃止、AIなどデジタル技術活用により自動化を進め、効率化した革新ラインをグローバルに展開する」と同社は今後の展望を語った。
(2024年1月10日号掲載)