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鈴与の物流施設で新物流システム

投稿日時
2025/02/21 14:33
更新日時
2025/02/21 14:34
T-Carry systemが稼働する鈴与 川越物流センターの様子

AGV活用とデータ分析
椿本チエインとKDDIの合弁会社

椿本チエインとKDDIの合弁会社であるNexa Ware(ネクサウェア・20244月事業開始)は、鈴与の川越物流センターへAGVを活用した次世代型物流システムを昨年9月に納入、本格稼働を始めた。小型AGV80台が入荷商品を多方面へ仕分け、データ分析サービスで負荷状況などを可視化し業務の効率化につなげる。システム導入により仕分け処理量は20%向上したという。

川越物流センターは保管を行わず仕分けや積み替えを行う通過型物流センター。雑貨店舗向けの商品が入荷されるとすぐに仕分けを行い、サイズが異なる多数の商品を各店舗へ配送する。従来は仕向け先別の保管棚が多くなること、季節や時間帯で物量が変動し作業者の負担が重いことが課題だった。

ネクサウェアはこの現場へAGVを用いた

T-Carry system」を導入。入荷商品のバーコードを読むと80台のAGVが出荷先間口まで自動搬送し、繁忙期にはAGVの台数を増やすことで対応できる。またデータ分析サービスで作業者の動線や入荷時間などを分析し、AGVと連動することで間口での渋滞を避けて効率的に仕分ける。データの活用で作業者の習熟度を管理し、繁閑に応じた人員配置で全体の作業効率も平準化する考え。

(日本物流新聞2025225日号掲載)