進化した工程集約に注目集まる
松浦機械製作所は5月24日から26日にかけて、福井市内の本社工場において自社展を開催。昨年のJIMTOF出展機を中心とした展示を行い、国内のみならず海外からの来客も多数訪れた。
同社ベストセラーの自動化、無人化ニーズに応える5軸立形MCとマルチパレットを組み合わせた「MAM72?35V」と「MX?330」には、それぞれ新しくなった新オペレーティングシステム「マツウラリモートモニタリングシステム」を採用した。
「ユーザーインターフェースの刷新は10年ぶりとなります。オペレータのスキルに依存せず直感的に操作できるようにしました。また作業工程を意識した画面レイアウトや画面のサイズアップで見やすさ、使いやすさを追求しています」(同社・松浦悠人取締役)
表示される情報はMC本体のみならず、マルチパレットや工具管理ともリンクしており、現場の自動化を後押しする。
「複数台の稼働状況を離れた場所からモニタリングできることに加え、マルチパレットのスケジュール管理にも対応しています。また、工具寿命管理機能を標準搭載していますので、長時間の無人運転を可能にし、お客様の生産効率の向上に貢献します」(同)
いずれもデータ通信における国際標準規格OPC UAにも対応(オプション)しており、低コストで工場内の見える化も実現する。
また、同社工場内に新たに設置された「スマートライン」には横形MC「HPlus?630」と立形MC「MAM72?100H」に加え、72枚のリニアパレットシステム、多関節ロボットによる自動洗浄・バリ取りシステムを展示。自社のモノづくりにも積極的に自動化を取り入れている様子が窺い知れた。
さらにテクニカルセンターでは夜間や週末における無人運転セミナーや、事業再構築補助金・ものづくり補助金セミナーが開催され盛況を博していた。
(2023年6月10日号掲載)