アクチュエータの状態可視化
THK(寺町彰博社長)は、製造業向けIoTサービス「OMNIedge」のラインナップを拡充し、3月よりアクチュエータへの対応を開始する。
アクチュエータはLMガイドやボールねじとともに搬送機や組立機などの自動化装置に広く採用されており、かねてより予兆検知ニーズが高まっていた。THKでは独自技術「THK SENSING SYSTEM」を搭載したセンサをアクチュエータ本体に装着することでデータを収集し、状態の可視化を実現した。
「これまでに対応しているLMガイドやボールねじ同様、センサの後付けはアクチュエータ本体外側に装着するだけ。改造や追加工が一切不要で、稼働中の装置にも導入することが可能」(THK)
同社によると「OMNIedge」の引き合い数は年々増加しており、導入装置台数はユーザーおよび自社工場ですでに約1000台以上に上っている。「導入したユーザーからも部品の状態を見える化し、数値の収集・解析が簡単に行える点に対して、高く評価頂いている。利用料金は1装置、月額8000円と導入しやすくすぐにでも予兆検知を始めたいお客様に最適」(同)
今後は、現在無償トライアルを実施しているポンプやファンなどの回転部品にも適用範囲を広げ、その先にある、機械要素部品の予兆検知を基盤とした装置全体の「健康管理」へと発展させていくという。
(2021年3月25日号掲載)