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自動化だけが全てじゃない

 淀川電機製作所は5月、集じん装置付きバリ取り機「FW305S」を発売。省力化、効率アップは「ロボット・自動化だけが全てじゃない」と謳い、年間100台の販売を目指す。「今、バリ取りを手作業でやっているユーザーは間違いなく簡単になる」(担当者)と力強い。
 何層にも重ねた研磨布構造と細やかなスリットで、3Dワークや凹凸面研磨、バリ・ケバ取りが可能な同機。高性能集塵機付きで粉塵飛散を抑制する。
 「ロボット・自動化だけが全てじゃない」と強調するだけあって「誰でも使える」という部分にこだわって設計され、到着→通電→加工と面倒な設定が不要。「入社してすぐの人は、電動工具を使うのが怖い。慣れるまで時間がかかる」(担当者)とし、同機なら熟練度の低い作業員でも簡単にバリ取りが行える。「何万個と同じワークを扱うユーザーさんはロボットを活用するほうがいいだろうが、多品種少量の事業者も同様にバリ取りは必要。現在、手作業工具でやっている部分を楽にしたいと考えた」(担当者)と話す。

■省スペース、100V仕様

 柔らかな不織布を使用しており、万が一手に当たった場合でも怪我に繋がることはなく、比較的安全だという。
 また省スペースも特徴で、一般的なバリ取り機の半分のスペース。本体重量も約120?`。キャスターで移動でき、100V仕様なので電源を選ばない。定価965000円(税抜き)と導入しやすいのも魅力だ。ホイールは標準のほか、10種類以上の用途に合わせた仕様が用意されている。
 デモ機の用意はもちろん、遠方のユーザーなどへの対応としてサンプルワークを送ってもらうと、加工している動画と加工後のワークを送り返すサービスを予定している。

2024610日号掲載)