
シチズンマシナリーは、欧州事業の拡大とサービス体制の強化を目的に独・オストフィルデルン市に約40億円を投じ、欧州販売子会社の新本社を建設する。2026年10月の竣工を予定しており、老朽化と手狭になっていた旧拠点を移転・拡張し、さらなるセールス拡大を目指す。
新本社はシュツットガルト近郊に位置し、延べ床面積は従来の2倍となる5900平方メートル。欧州全域の販売・サービスを担う中核拠点と位置づけられ、ショールーム機能とパーツセンター機能が統合される。ショールームでは、デモ機を従来の2倍の20台に増やし、大型機も常設する。
また、欧州で需要が高まる自動化装置やDX対応のエンジニアリング機能を強化するほか、メンテナンス部品の迅速な供給を可能にするパーツセンターを整備する。加えて東欧市場での販売強化も見据え、交通利便性の高い立地を生かして広域対応を可能にする。
環境対応としてソーラーパネルの設置などにも取り組む方針で、欧州市場での販売体制を一層強化する。
(日本物流新聞2025年10月10日号掲載)