ノーリツ、水素100%燃焼給湯器を2024年12月から実証
- 投稿日時
- 2024/11/21 18:00
- 更新日時
- 2024/11/21 18:00
豪の水素住宅で安定供給検証
ノーリツは、グループ会社の給湯器メーカーDux Manufacturing Ltd(オーストラリア、以下Dux)と共に、西オーストラリアを中心としたエネルギーインフラ会社のATCO Gas Australia Pty Ltd(ATCO)と、水素100%燃焼の家庭用給湯器の実証実験を今年12月から開始する。
同社は水素100%燃焼の家庭用給湯器のプロトタイプを昨年末に開発しており、水素インフラ整備後の早期市場導入に向けて、国内外で実用化を目指し開発や実験を進めている。
ATCOは豪政府の資金援助を受け、水素の利活用方法の研究や実験などを行うクリーン・エネルギー・イノベーション・ハブ(CEIH)を2019年に開設し、CEIH内で生成したグリーン水素を天然ガスと混合して約3千世帯の家庭に供給する実験プロジェクトを実施中。同社はDuxとATCOの三社で協定書を締結し、ATCOがCEIH内に建設した水素住宅で、水素100%燃焼の家庭用給湯器の実証実験を行う。
「本実験では、長期運転による信頼性の評価やお湯の安定供給が可能かを検証する。実証期間は12月から約2年間を予定し、当社は実証機のプロトタイプ提供および実験結果の分析を行い、実験中の機器メンテナンスはDuxが担う」(同社)
(日本物流新聞11月10日号掲載)