Mujinは、東海エリアの拠点である名古屋営業所を岡崎市に移転拡大。ショールームやテストエリアを持つ「愛知ロボットイノベーションセンター」を併設した岡崎事業所として、12月に開所した。予備品在庫の保管機能も備え、アフターサポート体制も強化する。同社の自動化システムはトヨタグループなど愛知県内の製造業に採用が広がっており、横展開も急増していることから、構想段階の生産技術サポートと導入後のアフターサポートを一気通貫で行える体制を整える。

同事業所には同社の技術で知能化したロボットの実機を複数展示。実際に操作することも可能で、自動化した際の状況を導入前に明確に描けるようになる。顧客が使うワークを用いたテストエリアも従来より拡張。実機で事前にテストを行い、現場での立ち上げ期間を短縮できる。

専門部隊が常駐するなどアフターサポート体制の強化も行った。豊富な予備品在庫を確保し、即時対応で設備のダウンタイムを短縮する。製造現場では人手不足や人件費の高騰で自動化の要求が高まっているが、難度が高いことから足踏み状態となる場合も多い。同社は「岡崎事業所は自動化ビジョンを具現化し加速させるパートナーを目指す」とする。

（日本物流新聞2025年2月10日号掲載）