機外ストッカで爪管理
豊和工業は、産業用ロボットやローダで爪の交換が可能な自動化対応チャック「AJC(オートマチックジョーチェンジャー)」を2020年2月に発売する。12インチの先行受注を開始後、8インチ、10インチに順次拡充する予定だ。
多品種少量生産で多くの時間を費やしていた段取り替えを効率化する目的で開発した。旋盤の機外にストッカを用意することで、複数の爪に対応。「ストック数はフリー」で、既存設備への後付けもできるという。自動給油システムによる省メンテナンス化で、旋盤の長時間無人運転を可能にした。爪のカスタマイズが容易なクロスキータイプのソフトジョーを採用したこともポイントに挙げている。
10月下旬に開かれた「メカトロテックジャパン2019」では、同社のシステムインテグレータチームが構築したロボットシステムを使用し、爪交換、振れ精度確認、量産加工時のワーク脱着を実演した。
(2019年11月10日号掲載)