大澤財団、研究助成33件と国際交流助成7件
- 投稿日時
- 2025/12/02 09:00
- 更新日時
- 2025/12/02 09:00
9491万円助成
(公財)大澤科学技術振興財団は11月7日、2025年度の研究助成費贈呈式を、愛知県豊橋市のホテルアソシア豊橋で開いた。
25年度は一般研究開発助成が33件、国際交流助成が7件で助成費は合計9491万円と、単年度としては過去最高の助成額となった。財団設立以来、研究開発助成は564件、国際交流助成は304件に達し、助成の累計額は約12億5330万円に上る。
芝浦工業大学の澤武一教授による「フライス加工におけるエッジ品質予知に関する研究―斜溝方式と円溝方式―」などの研究に9141万円を助成した。国際交流には350万円を助成。
大澤伸朗理事長は挨拶で「生成AIをキーワードとした話題が日々上がる中、科学技術における生成AIが基礎研究にもたらす影響を考えさせられる。人間ならではのひらめきや感性は、AIはまだ達していない。人間の知と技術進歩を融合させた新しい挑戦に取り組む研究者の方々を積極的に支援する」と話し、「直面するエネルギー問題にも科学と技術、AIを含めた環境技術の革新をいかに繋げていくかも非常に重要。研究支援はモノづくり産業の発展に繋がる。切削工具業界でも素材の価格高騰など課題になってきており、革新的な新材料も誕生にも期待したい」と研究支援の姿勢を示した。
大澤科学技術振興財団は1991年7月に設立され、金属類の機械加工に関する生産工学や基礎となる理工学を重点分野とし、研究開発や国際交流活動への助成活動を行っている。
(日本物流新聞2025年11月25日号掲載)