終幕が近づくほどに来場者で溢れ、大きな盛り上がりを見せた大阪・関西万博。10月13日にその幕を下ろしたが、「ミャクミャクロス」という言葉も上がるほど人気を博した公式キャラクター「ミャクミャク」の関連グッズは依然好評なようだ。

大阪・関西万博EXPOメッセ「WASSE」にて、夏休み真っただ中の8月6、7日に開催した「世界遊び・学びサミット」内で、世界青少年発明工夫展2025が開かれた。中国やインド、インドネシアなど13もの参加国・地域の子供たちが発明の奨励を通じて国際的に交流を図った。作業工具の開発・販売を手がけるエンジニアがブース出展し、実際に工具に触ってネジ外し体験ができるイベントで多くの人を集めて会場を盛り上げた。

大阪・関西万博EXPOメッセ「WASSE」にてエンジニアはネジ外し体験を通してSDGsを訴えかけた

「つぶれたネジを何秒で外せるか競い合うタイムアタック形式の『ネジ外し体験』は子どもたちが熱中。ネジを外す動作そのものを想像以上に楽しんでくれました」と髙崎充弘社長は振り返る。コンセプトは「ネジから始めるSDGS!　もったいない!　まだ捨てないで。そのネジ外せます!」。ネジが外れなかったらそのまま捨てられてしまうモノも、ネジ外し工具を使えば捨てずに済む。ネジトラブル解決が、SDGsにも繋がることを体感できる場を創った。

万博出展を通してもう一つ、大きな形になったのが「機械工具業界で唯一の公式ライセンス商品」（髙崎社長・以下同）という「PZ-58MM　ミャクミャクザウルス」だ。看板商品「ネジザウルスGT」を基に、公式キャラクター「ミャクミャク」仕様にモデルチェンジ。グリップを一本ずつ、赤と青の万博カラーでポップに彩り、本体はミャクミャクのレーザーマークが刻まれた特別仕様（専用キャップ付き）。数量限定・期間限定で販売中（税込み3630円）だ。「万博のブース出展内容を社内で練っている最中に出たアイデア。販売開始から飛ぶように売れている」と止まらぬ勢いで売れ行きは好調。

潰れたネジを外せるネジ外し機能はもちろん、ビールの栓抜きやジャムなどの瓶の蓋をグリップで回すなどキッチンでも活躍。「マルチな実用性と見た目の可愛らしさで女性の購入者も多い」と万博の根強い熱気で支持されている。

万博カラーとミャクミャクの刻印入りの公式ライセンス商品「PZ―58MM　ミャクミャクザウルス」（期間限定・数量限定）

（日本物流新聞2025年12月10日号掲載）