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国盛化学、小ロット樹脂部品の対応力強化

投稿日時
2024/01/15 18:00
更新日時
2024/01/15 18:00

切削加工機導入、産ロボ部品視野に

 自動車向けの樹脂部品を主力とする国盛化学はこのほど、安田工業製の3Dリアルトランスレーター「Labonos」と小型低圧成形機を導入した。産業ロボットや物流コンテナに使う樹脂部品など、比較的ロットの少ない部品の開発・製造に活用し対応力の強化を図る。
 同社は車載用樹脂部品のほか、金型や産業ロボット、物流コンテナなどに用いられる樹脂部品を製造販売する。従来の射出成形機や金型を使う生産は大量生産向きで、比較的ロットの少ない産業ロボット用樹脂パーツや物流コンテナ部品では開発費や初期投資が課題となり対応が難しかった。
 導入したLabonosは安田工業の高精度な切削技術とプログラム不要という3Dプリンタの利点をかけ合わせたNC加工機で、切削による高品位な加工品を簡易な操作で削り出す。国盛化学はこれとすでに導入を済ませた2台の低圧成形機を活用し、産業ロボットやその他の業界に向けた部品の樹脂化を提案。自社製品の試作や製品化にも活用して開発サイクルを加速させる考え。

2024110日号掲載)