クロスローラーリングとミニチュアボールねじ
THKはクロスローラーリングとミニチュアボールねじのラインナップを拡充。4月より販売開始した。
クロスローラーリングは工作機械、産業用ロボットをはじめ、高剛性、高精度な回転運動を必要とする装置の旋回軸受として広く採用されている。内外輪の間に円筒ころ(ローラー)がスペーサリテーナを介して交互に直交配列されているため、あらゆる方向の荷重(ラジアル荷重、アキシアル荷重、モーメント荷重)を負荷することができ、なおかつ高い回転精度が得られる。
「近年の産業機械市場では、装置の高剛性化が一層の高まりを見せている。当社は旋回軸受の高剛性ニーズを追随すべく、内部構造を高剛性化に適した設計にし既存製品と寸法互換性を持たせた高性能なラインナップとして高剛性シリーズ『RB-H/RE-H/RU-H形』を新たに追加した」(同社)
製品ラインナップは、「RB-H形」が軸径Φ50~700の42形番、「RE-H形」が軸径Φ50~600の41形番、「RU-H形」が軸径 Φ35~350の8形番と、計91形番を展開する。
「ミニチュアボールねじ」は軸径Φ16以下の小径サイズのボールねじの総称。これまでも小型装置向けとして幅広い用途に用いられている。
「昨今、ボールねじを取り巻く環境は大きく変化し、特に半導体製造装置、電子部品実装機、医療関連装置向けに小径ボールねじの需要が拡大しており、標準化を望む声が多く寄せられている」(THK)
こうしたニーズに対し、ねじ軸径 Φ6~14の5種類とリード1~10?_の9種類、ねじ軸径とリードの組合せで計21形番をカタログ標準品として新たにラインナップした。
(2022年4月25日号掲載)