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FUJI、AI廃棄物選別ロボの社会実装進む

投稿日時
2024/11/04 18:00
更新日時
2024/11/04 18:00
木くずをつかむロボットの様子

新たに2台、25年に稼働開始

 FUJIが開発したAIによる廃棄物選別ロボット「R-PLUS」が、新たに加山興業(名古屋市)の産業廃棄物中間処理施設に導入されることが決まった。926日にFUJIが明らかにした。同製品はベルトコンベヤの上を流れる様々な廃棄物をAIが正確に検出、独自のピッキングハンドが人間と同等以上のスピードで選別する。同製品を活用することで作業者の負担が減り、本来リサイクルできるにもかかわらず埋め立てや焼却されていた廃棄物をリサイクルルートに回せる期待がかかる。
 FUJIによると日本では年間約37000万㌧を超える産業廃棄物が排出され、東京タワー9本分に相当するともされる。混合廃棄物をリサイクルするためには高度な選別が必要で、現状では手作業での選別が不可欠。労働力不足が課題になる中、この作業をロボットへ置き換えられれば持続可能なリサイクルに貢献できる。
 同社は2023年から加山興業と連携して同製品の開発を進めていた。同製品は加山興業の千両工場と市田工場に導入され、20252月の稼働を予定する。

(日本物流新聞20241025日号掲載)