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京セラ、独自構造の小径ソリッドドリル

小径穴あけを精度よく長寿命に

 京セラは27日、精密部品や金型の小径穴あけ加工に向けた加工径1.0~2.9ミリのソリッドドリル「KDA Mini」を発売した。特徴はドリルの直進安定性を高めるガイドの役目を果たすマージンを、先端部と中間部で適正化したこと(クーラントホールありの機種のみ)。穴あけの序盤は切削抵抗が大きく振れが発生しやすいため、ドリル先端に3組のマージンを配置。直進安定性を高め加工精度を向上させる。直進安定性と切りくずの排出性が求められる中間部には、2組のマージンと大きなチップポケットを設けてトラブルを抑制する。
 ソリッドツール用に適正化した特殊ナノ積層コーティングも施した。2種のコーティング層を特殊ナノ積層化したうえで交互に多層積層し、耐摩耗性や耐チッピング性を向上。同社調べでは他社製品比2倍の工具寿命を実現しており、小径穴あけにおける穴曲がりや位置ずれを抑えつつ高精度・長寿命を可能にする。
 同社は従来よりソリッドツール「K-series」を展開している。ここにKDA Miniが加わることで、φ1~16までの幅広い穴あけ加工に対応する。

2024225日号掲載)