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スズキ、印で5つ目のバイオガスプラント

締結式の様子

農村でクリーンな移動手段提供

 スズキは、インド西部グジャラート州バナスカンタ地域で5つ目となるバイオガス生産プラントを設置する。同社子会社とインド政府系機関のNational Dairy Development Board(全国酪農開発機構)、アジア最大規模の乳業メーカーBanas Dairy3者で覚書を締結し、基本合意した。3者はすでに同地域で2025年から4つのバイオガス生産プラントの設置を推進している。バイオガス燃料をマルチ・スズキのCNG車(天然ガス自動車)に活用する考えだ。
 インドに多い牛の糞尿にはCO228倍の温室効果を持つメタンが含まれる。そこで牛の糞尿を回収し発酵させることでバイオガスを発生させ、自動車用燃料を精製してメタンの大気放出を抑制。燃料はインドでマルチ・スズキが7割以上のシェアを持つCNG車に活用する。またバイオガス発生後の残渣は有機肥料として活用できる。
 今回の3者の基本合意にはこのバイオガスを使った農村向けのモビリティサービスの実証も含まれる。まずバナスカンタ地域内で、農村地域の住民に手の届きやすいクリーンな移動機会の提供を目指す考え。

2024810日号掲載)