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ヤマハ発動機、浜松ロボティクス事業所を増強

面積1.6倍、表面実装機の生産能力2倍へ

 ヤマハ発動機は917日、表面実装機や産業用ロボットの開発・製造・販売を手掛ける浜松ロボティクス事業所の増改築工事が完了したと発表した。増改築によって事業所建屋の延床面積は16倍の85858平方㍍、生産面積は18倍に拡充した。表面実装機(SMT)の技術を応用した細胞ピッキング&イメージングシステム「CELL HANDLER」など新領域の研究・開発も同拠点で手掛ける。
 同日開かれた報道陣向けの見学会で、同社執行役員ソリューション事業本部ロボティクス事業部長の江頭綾子氏は「特にSMTは受注変動が非常に激しい」とし、「3階部分に大広間を設けることで、柔軟な生産レイアウト変更に対応しやすいようにしている」と述べた。足元では需要が低迷しているが今期後半からの需要の伸びに対し、今後、SMTの生産能力を現在の約2倍程度まで増強できるとする。
 自動化ニーズの拡大に対応するだけでなく、SMTの組立工程に協働ロボットを試験導入するなど、自社のスマートファクトリー化も図る。工場ではユニバーサルロボットの協働ロボットを使用し、ネジ締めや接着剤の塗布、測定などの自動化を実証。30年頃までにSMT製造工程の約50%を自動化したいとする。
 同日にはロボティクス事業の設立40周年を記念した祝賀会も行われ、販売店など関係者約200人が足を運んだ。

(日本物流新聞1010日号掲載)