新東工業、力制御が可能なオフラインティーチング
- 投稿日時
- 2022/03/11 09:00
- 更新日時
- 2024/08/19 13:20
新東工業は、オフラインティーチングソフト「ZYXerPath」を発売した。6軸力覚センサ「ZYXer」と連動し、力制御を可能にした。ロボットメーカの各種ソフトにも対応する。
グループ会社の新東スマートエンジニアリングと連携して開発した。3Dデータ上と現物の作業対象の形状差に対応できず、現場での微調整が必要となる従来ソフトの課題を解決した。設置時の微妙なズレを把握して反応できないことから、シミュレーションどおりの結果が得られず、「生産現場でエラーや加工不良が発生する」という課題にも着目した。
対策として、独自開発した2系統へ出力する「ダブル出力モデル」の力覚センサを使用。力データの出力の1つはロボット制御に、もう一方は現物の加工対象の輪郭に沿った制御に活用することで、個体差や設置時の微妙なズレを考慮して、高精度なティーチングを実現するという。
新東工業は、「このZYXerPathを活用することで、微調整のために現場に行く必要がなくなる。複雑な動きであっても3Dデータ上でロボットへのティーチングを完結でき、場所に制限されることがないため、急速に進むモノづくり現場のデジタル化に対応できる」とコメントしている。
(2022年3月10日号掲載)