直動部品向けAI診断
THKは7月5日、OEE(設備総合効率)を最大化するプラットフォーム「OMNIedge(オムニエッジ)」の直動部品向けソリューションに新たなAI診断サービス「ADV」の提供を開始したと発表した。
ADVはLMガイドやボールねじなどの直動部品を対象とする。直動部品は突然故障するといわゆる「ドカ停」を引き起こし、工場稼働の大きな生産ロスを発生させることがある。ADVにはヘルススコアを算出するAIアルゴリズムを採用し、ユーザーがこれまで苦労してきた閾値の設定が不要となり、各種データからヘルススコア(異常度)を算出して直動部品の状態を判断する。異常検知だけでなくデータを分析してメンテナンスレポートを提示することで、同社は「多台数の設備保全を担っているお客様の保全活動を劇的に効率化する。従来の破損、潤滑の状態を数値化する機能と併用することで、直動部品の破損やメンテナンスタイミングの判断においても脱・属人化に寄与する」と言う。
(2023年7月25日号掲載)