ヤマハ発動機、細胞研究向けシステムを刷新
- 投稿日時
- 2024/11/26 18:00
- 更新日時
- 2024/11/26 18:00
AI機能やイメージング技術を強化
ヤマハ発動機は11月14日、新薬の開発を目的とした研究・実験の効率化・精緻化に貢献する新型の細胞ピッキング&イメージングシステム「CELL HANDLER 2(セルハンドラー ツー)」を来年3月に発売すると発表した。
セルハンドラーは細胞(塊)の取り扱いやデータ取得を高速高精度に行えるシステムで、電子部品の製造に使用される表面実装機に搭載されている超高速・高精度なピック&プレース技術を応用し2017年に開発された。人の手では困難な速度と精度で対象となる細胞(塊)を選択、高密度培養プレートに一つずつ移動するともに撮像し、画像情報を取得・データ化することが可能。iPS細胞などの幹細胞を用いた創薬研究などで用いられている。
この度の刷新によって、AIによる細胞の自動選別機能や、オートフォーカス機能によるスムーズで明瞭な画像撮影によって、より精緻な作業を可能にするとともに、動画での撮影や吸引した細胞(塊)配置の自由度も向上させることで研究の幅を広げる。また、これまでに研究者から得たフィードバックを活かし操作性も向上した。
(2024年11月25日号掲載)