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ヤマハ発動機、理研と共同研究を開始

投稿日時
2025/08/26 09:00
更新日時
2025/08/26 09:00

AI活用で生命科学DX加速

ヤマハ発動機は8月7日、国立研究開発法人理化学研究所(理研)と細胞ピッキングおよびイメージング技術を用いた次世代自動化実験に関する共同研究契約を締結した。研究現場のDXおよびAX(AIトランスフォーメーション)を推進し、作業の標準化や精度向上、再現性の高いデータ取得を可能とする基盤整備を目指す。期間は25年7月から27年3月まで。

理研の自動化・分析技術とヤマハ発動機の細胞観察・操作技術を融合し、AIによる自動判定や高速画像解析を実現する。具体的には、APIやデータ連携基盤の構築、細胞観察の高度化、自動システムの実装を役割分担して進める。これにより、従来は熟練者の経験に依存していた細胞選別や培養工程の完全自動化が可能になり、研究の効率化と高品質化が期待される。

同社は本研究を通じ、生命科学分野におけるオートメーション需要の高まりに応えるとともに、新たな研究手法の社会実装を視野に入れ、事業領域の拡大を図る方針である。

(日本物流新聞2025年8月25日号掲載)